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 インターネット普及を背景とする銀行の新サービスが、銀行経営を揺るがしていく

●インターネットバンキングの普及

 これまで、家庭や会社のコンピュータを使って簡単に銀行の自己資金を管理できるシステムとして、「ホームバンキング」が使われてきた。
口座間での振り替えや勘定の支払い、残高照会が24時間いつでもできる。しかも、オンラインで行った取引のすべての明細書をダウンロードできる。1年間にわたりあらかじめ支払いの予約を入れておき、定時に自動的に引き落とす便利なサービスもあり、長期海外出張のときでも安心である。しかし、申し込みも面倒で専用ソフトも必要であった。
現在はインターネット利用者数が激増し、銀行のホームページ上で会員になる申し込みをすると、専用ソフトを必要とせずにホームページ上でほぼ24時間利用できる。これをインターネットバンキングと呼んでいる。手軽さが評価されて利用者が増えている。
多くの銀行で、これを利用すると、振込手数料を大幅に割り引くようになった。人件費やATMなどの設備費が節約されるのだから当たり前である。

●銀行にとってはリストラ効果が

 携帯電話からもモバイルバンキングといったサービスがあり、ますます銀行に足を運ぶ必要がなくなる。
不安であったセキュリティの問題も、暗号化や電子証明書などを使うことで、安心度が高くなった。高齢者が銀行帰りに災難にあうことも、これによって避けられる。
また、支店も大幅に機能を縮小して、3人くらいの少人数で維持できるようになったり、あるいは支店自体を閉鎖するところも出てきた。きめ細かい対面サービスを売り物にしてきた銀行の経営が、CD、ATMで大きく変貌してきた。そして今、そのCDすら必要とされない時代にさしかかりつつある。
インターネット進化と規制緩和の荒波の中、銀行経営のあり方が根本から問い直されている。

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